AIツールの使い方
AI記事の公開前確認|書かせても公開しなかった日の作業記録5つ
公開
記事が書けた瞬間に、公開まで終わった気になりやすい。けれど読者の画面に届く直前には、別の確認が残っています。
AIに記事の下書きを作ってもらい、見出しも画像もそろった。ここまで来ると、公開ボタンを押すだけに見えます。なのに、なぜか指が止まる。どこまで見れば「出してよい」と言えるのか、自分でも説明できないからです。
先日、この文章とは別に、AI副業準備室の記事候補を1本作りました。本文を整え、画像と内部リンクを置き、表示の確認まで進めました。それでも、その日に外へは出しませんでした。作る作業と、読者へ出す判断は別だと分かったからです。
ここでは、その日の記録から、公開の前に分けて見た5つのことを残します。社内の手順、顧客情報、未公開の数字は入れていません。記事の成績や収入への効果も、まだ確認していません。
書き終えた原稿を、公開済みと呼ばない

その日にできたのは、記事候補です。公開ページではありません。ここを同じ言葉で呼ぶと、「原稿を保存した」「ローカルで表示した」「外の読者が読める」の違いが消えてしまいます。
料理なら、火を止めた鍋と、食卓に出した皿は同じではありません。味見が済んでも、盛り付ける前に混ぜてはいけないものが入っていないかを見る。記事も同じで、文章を作る段階と、読者へ渡す段階の間に確認があります。
この日の作業では、記事候補を作ったあとに、次の五つを別々に見ました。
原稿があること、確認が済んだこと、公開されたことは、別の記録として残します。
「書けたから出す」ではなく、「何が確認でき、何がまだか」を言えるようにするためです。
根拠にした作業記録を、本文の外にも残す

今回の記事候補の材料は、前日に行った記事制作の記録でした。何を決め、どの確認をしたかを、記事を書く前に短く分けています。
残したのは、立派な日報ではありません。次の三つです。
| 分けるもの | この日に残した内容 | 記事での扱い |
|---|---|---|
| 確認できたこと | 本文、見出し、画像、リンク、表示を確認したこと | 事実として書ける |
| その日にした判断 | 検証が終わっても外へ出さないと決めたこと | 判断として書ける |
| まだ分からないこと | 読まれ方、役立ち方、仕事や収入への影響 | 書かないか、未確認と書く |
この分け方をしないと、「確認した」という一言の中に、実際に見たことと、期待していることが混ざります。AIが作った文章は自然に読めるので、混ざったままでも気づきにくいものです。
下書きを作る前の条件を整理したいときは、外注経験から作った記事指示書7項目のように、読者、材料、完成条件を先に短く置くと、後から振り返りやすくなります。
本文だけでなく、画像とリンクも別に確かめる

この日の記事候補には、五つの見出しに合わせて五枚の場面画像を置きました。本文の説明と違う場面になっていないか、画像に読める文字やロゴが入り込んでいないかも確認しました。
次に、本文中の三つの内部リンクを開きました。リンク先が存在するかを見るだけでなく、読者が次に知りたいことへつながるかを読み直します。記事の最後だけにリンクを集めるより、迷う場面のすぐ後に置く方が、戻って探す手間が減ります。
さらに、PCだけでなく、幅の狭いスマートフォンの画面でも見ました。見出しの下に画像があるか。表の列が押しつぶされていないか。横にはみ出す要素がないか。文章の正しさとは別の確認です。
画面で読めることを確かめた記録は、本文を書いた記録の代わりにはなりません。両方を分けて残します。
AIに差分や下書きを作らせた後、変更内容を確認する習慣は、CodexのPR確認シートにもつながります。道具が違っても、「作った」と「確認した」を一枚に混ぜない考え方は同じです。
事実、判断、未確認を同じ文に置かない

作業記録を記事にするときは、書けることが増えます。そのぶん、少し怖いところもあります。自分の一件を、みんなに効く方法のように書いてしまいやすいからです。
今回、確認済みなのは、記事候補を作り、本文・画像・リンク・表示を見て、外部の公開操作をしなかったことです。一方で、「この順番なら読まれる」「この方法なら収入になる」といった結果は確認していません。だから書きません。
作業記録を一段落へ直すときは、次の順番が使えます。
【確認できたこと】
この日に、自分が見たもの・行ったこと
【そのときの判断】
なぜ続けた、または止めたのか
【まだ分からないこと】
結果、効果、他の人にも同じかどうか
たとえば「スマホで読めたので、読者にも役立つはずだ」と続けると、画面確認と読者の評価が一つの文に混ざります。前半は記録ですが、後半は仮説です。AIの出力を使うときも、AIの答えをうのみにしない確認のコツのように、確かめた部分と推測の部分を分けておくと、後から直す場所が見えます。
公開しない判断も、次の一件の材料になる

準備したものを出さないと、失敗のように感じることがあります。ただ、公開を止めた理由を残しておけば、次の一件で同じ迷いを最初から考えずに済みます。
この日の結論は、「記事候補を作った」まででした。公開の可否は、別のタイミングで内容と公開条件を人が見て決める段階です。検証や下書きが終わったことを、公開完了とは扱いません。
最も強い反対意見は、「毎回ここまで記録すると、記事が増えない」です。その通りで、短い案内文まで長い記録にする必要はありません。材料に独自の経験を使うとき、AIに任せた範囲が広いとき、公開後に説明できる状態を残したいときに絞れば十分です。
今日やるなら、次にAIへ頼む一件の前に、次の五行だけ残してください。
目的:何を作るか
材料:何を見て作るか
確認:何を自分で見るか
判断:どこで止めるか
未確認:まだ言えないことは何か
この五行は、完成を急ぐための型ではありません。自分の作業を、自分の言葉で説明できるように残すための型です。