公務員AIキャリア準備室
公務員が公開情報だけでAI練習をする方法。職場情報を入れない始め方
AIを試したいのに、何を入れてよいか分からなくて止まっている人へ。
AIを使えるようになっておきたい。でも、画面を開いた瞬間に手が止まる。職場の資料は入れられない。住民の情報も使えない。とはいえ、まったく関係ない題材で練習しても、あとで仕事や退職後に役立つのか分からない。そう考えているうちに、今日も検索だけで終わってしまう。
この止まり方は、公務員の方には自然です。慎重すぎるのではなく、守るべき線がある仕事だからです。問題は、AIの使い方がむずかしいことではありません。練習に使ってよい材料と、入れてはいけない材料が混ざって見えていることです。
先に線を引くと、練習は進めやすくなります。使うのは、一般公開されている情報と、自分で作った架空の題材だけ。職場の内部資料、住民の情報、未公開の数字、勤務先が特定される話は入れません。副業や兼業の可否は、所属の規程と許可によります。このサイトが可否を判断することはありません。
最初に、入れない情報を決める
AI練習で最初に決めるのは、何を入れるかではなく、何を入れないかです。ここを先に決めないと、毎回の入力で迷います。
入れないものは、次の4つです。
- 職場の内部資料
- 住民、利用者、同僚など個人が分かる情報
- まだ公開されていない計画、数字、会議内容
- 所属や部署が特定される具体的な出来事
練習だから少しだけ、という考え方は避けます。AIに入れた情報がどう扱われるかは、使うサービスや設定によって違います。判断に迷う情報は入れない。これを先に決めておくほうが安全です。
たとえるなら、料理の練習で本番用の材料を勝手に使わないのと同じです。練習用の材料を別に用意すれば、切り方や味つけを何度でも試せます。AI練習でも、職場の材料を使わず、公開情報と架空題材を練習用の材料にします。
この線引きが不安な人は、先に公務員の副業準備で、最初に確認することを読んでください。学習と報酬、準備と実務を分ける感覚がつかみやすくなります。
公開情報を、練習用の材料に変える
公開情報とは、一般に見られる形で外に出ている情報です。自治体や省庁の公式サイト、公開済みのお知らせ、統計資料、ニュース記事などです。ここでは、仕事の内部情報ではなく、外から確認できる情報だけを使います。
ただし、公開情報なら何でもAIに渡せばよいわけではありません。練習しやすい材料に変えると、頼み方も確認もしやすくなります。
次の公開情報を、初めて読む人向けに3行で要約してください。
元の文章にない日付、料金、対象者は足さないでください。
最後に、確認が必要そうな数字と固有名詞を抜き出してください。
この頼み方なら、練習できることが3つあります。長い文章を短くする力。勝手に情報を足させない指示の出し方。数字や固有名詞をあとで確認する習慣です。
大事なのは、AIに答えを出させて終わりにしないことです。公開情報を選び、AIに下書きを作らせ、人が元ページで確認し、最後に自分用のメモへ残す。この順番にすると、守秘の線を越えずに練習できます。似た練習メニューは公務員がAIに慣れる練習。公開情報と架空の題材だけで進めるにもあります。
練習テーマは、仕事に近いけれど職場から離す
公開情報だけで練習するときに迷いやすいのが、題材選びです。職場に近すぎると危ない。でも遠すぎると、練習の意味が薄く感じる。ここでおすすめなのは、作業の型だけを仕事に近づけ、題材は職場から離すことです。
公務員の仕事には、長い文章を短くまとめる、制度や案内をやさしい言葉に言いかえる、対象者や期限を整理する、質問されそうなことを先に洗い出す、といった型があります。この型は、公開情報でも練習できます。
たとえば、公開された募集要項を読みやすくする。自治体の公開ページを3行にする。架空の地域イベントについて、よくある質問を作る。実在の職場情報を使わなくても、頭の使い方はかなり近い練習になります。
逆に避けたいのは、職場で実際に扱っている案件を少しだけ変えて使うことです。地名を消した。名前を伏せた。数字を丸めた。そうしても、文脈から所属や案件が見えることがあります。練習では、最初から完全に外の題材を使うほうが落ち着いて続けられます。
AIに頼むときは、守る線も一緒に書く
AIに頼む文章には、作業内容だけでなく、守ってほしい線も書きます。これは、公務員向けの練習ではかなり大事です。
これは公開されている案内文を使った練習です。
職場の内部情報や個人情報は含めません。
次の文章を、初めて読む人向けに短く整理してください。
元の文章にない情報は足さないでください。
不明な点は不明と書いてください。
AIは、こちらが渡していない前提を補おうとすることがあります。だから、足さないでください、不明は不明と書いてください、と先に伝えます。架空題材で練習する場合も、実在の自治体、学校、企業、人物とは関係ない練習用だと書いておきます。
ポイントは、AIにそれらしい本物を作らせすぎないことです。架空題材なのに、実在する団体名や住所を混ぜられると、あとで確認が必要になります。練習では、仮置きは仮置きとして残すほうが安全です。
出てきた答えは、3つだけ確認する
公開情報だけで練習していても、AIの答えをそのまま信じるのは避けます。確認する場所を決めておけば、毎回の負担は重くなりません。
- 元の公開情報に書いてあるか
- 日付、数字、固有名詞が合っているか
- 元情報にない判断や言い切りが混ざっていないか
要約や言いかえの練習では、文章の自然さよりも、まず事実のズレを見ます。AIが対象者を広げたり、料金や期限を言い切ったりしていないか。公開ページで見直すだけでも、小さなズレに気づけます。事実確認の詳しい型はAIの答えをうのみにしない確認のコツで説明しています。
もし確認できない情報が出てきたら、無理に使いません。自分用メモなら未確認と書く。公開するものや人に渡すものなら、確認できない部分は外す。AI練習の段階からこの扱いに慣れておくと、あとで仕事として使うときにも危ない言い切りを避けやすくなります。
そのまま使える公開情報AI練習チェックリスト
最後に、練習前に見返せる形でまとめます。
- 職場の内部資料、個人情報、未公開情報を入れない
- 題材は公開情報か架空題材だけにする
- 実在の所属、部署、案件が分かる表現を避ける
- AIへの指示に、元情報にないことを足さないでくださいと書く
- 日付、数字、固有名詞、対象者、期限を元ページで確認する
- 確認できない情報は未確認として扱う
- 練習メモには、公開情報のURL、指示文、直した結果だけを残す
今日やるなら、自治体や省庁の公開ページを1つ選び、3行要約を作るだけで十分です。職場の情報を入れず、公開情報だけで試す。AIの答えは下書きとして見て、最後は元ページで確認する。この流れを体に入れておくと、服務を守りながら、退職後や許可後にも使える練習を静かに積み上げられます。